
ギュッと集まっていて
暮らしやすく
地域の方も優しくて
みんな親切です
姉:彫刻家の夫から、あるイベントで矢掛町の石材会社の方と意気投合し「その会社で働きたい」と相談されたことがきっかけです。ですので、多くの移住候補地を見て回ったとか、移住に向けた検討・準備を入念に行ったとか等は全くなく、突然"移住"が決まった感じです(笑)。ただ、独身時代も引っ越しの経験が多かったので、岡山に移住することについてあまり抵抗を感じることはなく、すぐに同意しました。近隣の市町村への移住も検討しましたが、矢掛町が住みやすいと感じ矢掛町を選びました。
妹:私は、姉家族が矢掛町に移住して『ギャラリーカフェ』の開業を構想するようになり、声をかけてもらったのがきっかけです。
姉:岡山県への移住は決まったものの、当時、岡山県に対する知識はほとんどありませんでした。夫の勤務先が矢掛町だったので、まず矢掛町役場に相談しました。その後、お試し住宅も使用しながら、矢掛町を肌で感じ、住居や工房探し・起業の相談等を行いました。地元の方の紹介から、工房として活用できる物件が見つかり、移住後すぐに制作活動をスタートすることができました。
また、木工作家として独立した頃から、いつか自分の作品を見てもらえるスペースを作りたいという夢を持っていました。物件探しを進める中で、矢掛商店街に面したある物件が気に入りました。そこで、お菓子作りが得意な妹とのギャラリーカフェの開業を考えるようになり、当時大阪に住んでいた妹に相談しました。
妹:話を聞いたときは驚きましたが、ちょうど何か新しいことにチャレンジしたいと考えていたこともあり快諾しました。お店の開業に当たっては、大阪で会社勤めをしながら必要な許可取得の準備等を行いました。また、定期的に矢掛町に通い、お試し住宅も活用しながらみんなで店舗への改修等の準備を進めました。
お試し住宅は、安価で使用でき、実際に地域内での生活を体験できるので、買い物や移動の利便性など周りの環境を知るには最適だと思います。
建物の改修に当たっては、地元の工務店に依頼し、町の空き家関連補助金を活用しました。その中で、できるだけ建物の良さを活かしたいと思い、元々使われていた古材を天井や建具などに活用しています。そのほか、自分たちで壁の漆喰を塗ったり古材を使ってテーブルを作ったりと、できることは自分たちで行い、古いものと新しいものがうまく融合するよう楽しみながらリノベーションしました。
木工作品については、使うこともできてオブジェとしても楽しんでもらえるものをコンセプトに制作しています。木の持つ自然の色味や異なる木目を活かした作品が多いです。
スイーツは、コーヒーとのバランスやランチ後でも食べられるよう、甘さを意識して作っています。メニューについては、せっかく岡山・矢掛でお店を開くのであれば、できるだけ岡山県産のものを使って作ろうと試行錯誤を繰り返しています。
姉:矢掛町は、お店や施設などがコンパクトに集まっていて暮らしやすいと思います。また、保育施設のほか子育て支援センターもあり、子育て支援策などもとても充実していて、買い物も子育てもしやすい町だと思います。
妹:矢掛町は宿場町で、地域外の人に対してもオープンなところが良いと思います。また、皆さん優しくてとても親切です。近所の方が野菜を持って来てくれることもあり、いつも気にかけてくれています。 お店では、姉のギャラリーを含めて空間をゆっくりと楽しんでいただき、このお店を通じて矢掛町を知っていただくひとつのきっかけになれたらと思います。